施設紹介

理研重イオン線形加速器「RILAC」

ニホニウム発見のためのキーとなった直線型の加速器
RILACの画像

多くの実験で重イオンビームのスタート地点となる「理研重イオン線形加速器」RILAC。
高周波電場を用いて、重イオンを直線的に加速する加速器。

2004年7月、この加速器を使って森田研究員のチームが新元素113番の発見に成功しました。

RILACはコックロフト-ワトソン入射装置及び6台のWideroe型の加速タンクから構成されます。また、大強度のECRイオン源及びRFQ型加速器を入射装置に使用することにより、大強度重イオンビームを利用することができます。 加速用高周波系は主加速器であるリングサイクロトロン(RRC) との整合のため17-45 MHzの範囲で可変型となっています。最大有効加速電圧は 16 MeV (1600万電子ボルト)です。入射モードでは、RILACは質量電荷比が28以下の重イオンを核子あたり 0.7 MeV (18Mhz) から 4.0 MeV (45 MHz)にまで加速することができます。

RILACのデータ

入射系1
Type Cockroft-Walton High Voltage Generator
Max. Voltage 500 kV
Ion Souce ECR (Electron Cyclotron Resonance)
入射系2
Type RFQ
線形加速システム
Type Variable Frequency Wideroe (6 tanks)
Frequency Range 17-45 MHz
Frequenct Tuning Shorting plate and trimmers
Total Accel. Voltage 16 MV
Charge/Mass Ration >= 1/28
サイズ
Total length 40 m